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 プロ野球人の社会貢献活動を表彰する報知新聞社制定「ゴールデンスピリット賞」の第24回受賞者が14日、日本ハム・宮西尚生投手(38)に決定した。救援陣が公式戦で挙げたホールドとセーブの総数に応じた支援額を決める活動を2015年に始め、18年からは一般社団法人「北海道こどもホスピスプロジェクト」を支援先に。個人ではなく投手陣全体で継続的に支援する仕組みを作ったことなどが評価された。表彰式は12月21日に都内で行われる。

 「野球以外で賞をもらうことって、なかなかない。すごく名誉なことやと思います」

 16年目の今季は3度目の左肘手術から復活。現役最多の839登板を誇る鉄腕の元へ、「球場外のMVP」の知らせが届いた。

 社会貢献活動を始めるきっかけになったのはプロ3年目の2010年。同僚のダルビッシュ(現パドレス)が受賞し、「一流の選手ってこういうのも受賞するんやなって。プロとしてすごく大事だと感じた」。15年から手足が不自由で声を出すことができない患者らのコミュニケーション支援を行う「iCareほっかいどう」のサポートを開始。1ホールド、1セーブにつき1万円を寄贈すると決めた。

 18年からは、支援先を重病の子供たちとその家族が治療や療養の合間に滞在できる施設「こどもホスピス」に変更。道内初の導入で、支援を「形」として残せる点が決め手になった。「僕も幼稚園ぐらいの時に病気で入院して、病院に行くことが多かった。一日でも親と離れたら不安になるから」と自身の経験を踏まえ、家族と過ごす時間を取れない子供たちにくつろげる場所を提供した。

 取り組みの大きな特徴は、宮西個人だけではなく、日本ハム救援陣全体での支援であること。パ・リーグ最長の14年連続50試合登板などの実績を持つ男だからこそ「継続は力」と球場外でも信念を貫いた。「リリーフは3年やったらすごいって言われるぐらいやから平均寿命が短い。いつけがするかわからへんし、それじゃ一過性のものになる。自分が(現役を)終わっても、何十年も続いてほしいと思ったから、新しい仕組みを作りたかった」と、球界で前例のなかった一体型の支援を決めた。

 38歳のベテランは「僕一人の力では絶対取れなかった。リリーフ陣全体で取った賞やし、それがこの仕組みの醍醐(だいご)味やと思う」と、受賞決定後すぐに救援陣のグループLINEで感謝を伝えた。「ホールド、セーブの数が多くなればなるほど、チームは優勝に近づく。寄付額も上がる。全てがいい循環になる。こういう形があるんだよ、と輪が広がればうれしい」。来季で17年目。北のレジェンドには、腕を振り続ける理由がある。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a774f25fe6becb914b36483340de03ce0d0791a2